ブログをはじめて700投稿になりました
皆さんこんにちは。国井です。
2009年6月25日に最初のブログ投稿をしてから
今年で16年が経過し、本投稿をもって700投稿目になりました!
今日は16年の歴史でキリ番(平成時代の用語ですね)にどんな投稿を書いたかを紹介します。
基本的には私が業務で携わってきたテクノロジーになるので、Microsoft 365 / Office 365だけではないですし、もっと言えば16年前にはOffice 365すらなかったので、すごく雑多な内容になると思います。軽い気持ちでご覧ください。
2009年6月25日 第1回目の投稿 “I’m always on the clock”
always on the clock は当時、英会話を教わっていたイギリス人から付けられたあだ名で、仕事ばかりしていることを表す慣用句?だそうです。
色々な方と研修でお会いするけど、いただいた質問にお答えできずに研修が終わってしまってサヨナラしてしまうことや、もっといろんなことを伝えたいけど時間が無くなって伝えずじまいになるなど、モヤモヤがあったのでブログを書いてお伝えしようというのが当初の目的でした (今も同じ目的だけど)。
2010年9月29日 第100回目の投稿 “VMwareでNLBを使う”
いまや懐かしのオンプレミスネタです。しかもマイクロソフトテクノロジーじゃないしw
当時はWindows ServerのロードバランサーのテクノロジーをHyper-VやVMwareで使いたいという要望が多く、そうした声を反映して書いたものでした。VMwareにはなんの思い入れもないけど、この頃はVMware絡みの質問が多かったんですよね..
2013年3月1日 第200回目の投稿 “【連載スタート】Active Directory基礎のキソ”
これまた今はなき computerworld.jp さんでの連載を紹介する記事です。
Active Directoryはこの当時で既に登場から13年が経過している記事ですが、これがいまだに需要のあるテクノロジーだとは当時としては想像もしませんでした。
当時の computerworld.jp を運営していたスタッフは Windows Server World という雑誌を編集していた方々で、その時の編集長が現在@ITの編集担当になっており、そうした経緯から@ITさんでActive Directoryの連載を改めて書かせていただいているということになっています。
ちなみにブログ内のリンク先はもうなくなり、リンクをクリックすると米国サイトに誘導されてしまいますので@ITさんに寄稿した内容からご覧ください。2014年当時に寄稿した連載ものはこちらから、そして2024年に寄稿した連載はこちらからご覧いただけます。
2015年6月29日 第300回目の投稿 “Azure AD Connectを利用したOffice 365 × ADFS設定”
遂にここでクラウドの話が初めて登場しました。
Azure AD (現Microsoft Entra ID) にシングルサインオンする場合、現在だったらEntra参加するなど、実現方法はいろいろありますが、当時はADFSサーバーというWindows Serverの機能を活用する必要がありました。Active Directoryでサインイン → ADFS サーバーでKerberosチケットをSAML トークンへ変換 → Azure AD にサインイン という流れでシングルサインオンする仕組みは当時としては画期的で、みんなこぞって小難しいADFSサーバーの仕組みを一所懸命に勉強したものです。
2017年12月6日 第400回目の登場 “Windows Server 2016 ADFS × Azure MFAで多要素認証”
2011年ぐらいから火が付いたADFSサーバーを利用したAzure ADへのシングルサインオンブームは2017年になっても、まだまだ全盛でした。一方で多要素認証の重要性が少しずつ語られるようになってきた時代でもあったので、ADFSサーバーと多要素認証を組み合わせて実装するという今にして思えば魔改造のような実装が横行していました。
ADFSサーバーにはADFSサーバー自身が持つ多要素認証機能 (証明書を使って認証する方法など) と Azure MFA と呼ばれる現在の Microsoft Entra IDが提供する多要素認証機能 (携帯電話を使って認証方法など) があり、どちらを利用するか選択できるような時代でした。その中からAzure MFAと組み合わせて多要素認証ができるようにしましょうという、ちょっとずつオンプレミスのテクノロジーがクラウドに機能が取り込まれようとしていることがわかります。
2020年12月3日 第500回目の投稿 “ADFSトレーニングテキスト全文公開チャレンジ(3) – ADFSのコンポーネント”
2020年にもなると流石にActive Directory x ADFSサーバー x Azure ADという組み合わせでの運用方法は鳴りを潜め、Active Directory x ハイブリッド参加 x Azure ADというシングルサインオン方法が指向されるようになりました。
私が2011年にスタートしたADFSサーバーの研修サービスももうニーズがないだろうと思い、有償研修で提供していたテキストを全文公開するというチャレンジをしてみました。それがこの投稿です。それにしてもこのブログの2010年代はADFSサーバーに明け暮れた10年だったことがよくわかりますね。
2022年11月14日 第600回目の投稿 “【Q&Aコーナー】ワイプとAutopilotリセット”
2010年代後半ぐらいからMicrosoft Intune、2020年代からはMicrosoft Defender XDRの投稿が増えるようになり、ID一辺倒だった投稿パターンからこのブログでも掲載内容が多様化するようになりました。
この投稿ではWindows Autopilotを利用してセットアップされたデバイスをワイプするときの方法としてAutopilotリセットというのを使うと他の方法と何が違うか?について触れています。タイトルに【Q&Aコーナー】と付いた投稿もこの数年で増えましたが、それだけ以前に比べて多様な質問をいただくようになり、即答できないものも増えてきた (=検証しておかなければならないものが爆発的に増えた) という表れなのかなと思っています。
1000投稿を目指して&生成AI時代にブログを書く意味
こうして見てみるとだいたい2~3年で100投稿書いていることがわかります。そうすると、いまのペースだと1000投稿を達成するのは2032~2033年という計算になります。その頃まで私が今の仕事を続けているのかわかりませんが、ブログなど書いても生成AIに全部コンテンツだけ吸われてブログ自体にアクセスしてくれなくなってしまうのではないか?という心配もあります。実際、Google検索をすればGeminiの要約が一緒に出てくるような時代なので、検索結果からリンクをクリックしないでブラウザーを閉じる人もいるという調査結果すらあります。
これからの時代にどのようなメディアを利用して自己表現することが適切なのかはわかりませんし、半年後がどんな時代になっているかもわかりません。それでもピンポイントに私の回答を求める人、私の説明を求める人がいる限り続けたいなと思っています。