皆さんこんにちは。国井です。
今から、およそ1か月後に米国アトランタでMicrosoft Igniteカンファレンスが開催されます。
Microsoft Ignite 2016 (2016年9月26-30日)
https://ignite.microsoft.com/
マイクロソフト社で開催されるカンファレンスは国内外を問わず、たくさんありますが、私自身の業務上、最も重要視しているのが、このMicrosoft Ignite (旧TechEd) カンファレンスです。
理由は、マシンを使って最新技術を試せる、ハンズオンラボを使えること。
もちろんテクニカルセッションを通じて色々なお話を聞くのも重要なのですが、ハンズオンラボを試せば、一発で仕組みとかが頭に入るので、すごく効果的と私は思うのです。Microsoft IgniteはTechEdの時代から含めて10年以上参加していることですし、参加される方(ごく少数だと思いますけど)に向けて、こんな感じでハンズオンラボを使ってみては?という私なりの使い方を紹介します。
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ハンズオンラボの基礎
ハンズオンラボは、会場に大きな専用スペースが用意されており、マシンがぎっしり並んでいます。空いているマシンがあれば、勝手に腰を掛けましょう。
マシンは1人あたり2台用意されており、1台は実習用、もう1台は手順書を映し出すPDF用です。
SurfaceにOS展開するハンズオンラボは1人3台の豪華構成
マシンには利用可能なラボがずらりと並んでいます。(Microsoft Ignite2015のときは250種類ぐらいあったと記憶しています) その中から興味のあるラボのLaunchボタンをクリックすると、関連する仮想マシンが勝手に立ち上がり、ラボが始められます。
後は自分のペースでラボを心ゆくまで操作するだけ。簡単でしょ?
では、続いて、ハンズオンラボ必勝法をご紹介します。
1.ハンズオンラボは初日の頭から行かないこと
設営しているのは日本人じゃありません。なので、9時の開店から準備万端なんてことは絶対ありません。
なので、初日(特に早い時間)は期待しないほうがいいでしょう。
もしハンズオンラボがオープンしていても、利用できないラボがあるなんてことはザラにあります。
TechEd 2012でのハンズオンラボ会場のとなりにあったサーバールーム(の説明図)
2.やりたいラボはある程度決めておく
ハンズオンラボは人気のあるコーナーです。そのため、全部のハンズオンができるとは限りません。そのため、ある程度優先順位をつけておくとよいでしょう。
ただし、「ある程度」です。パンフレットにはハンズオンラボの種類が書いてあっても、実際に行ってみると「できませんでした」というラボも多いので、「ある程度」やりたいことを決めておいて、ダメだったらしゃーない、ぐらいの感じで行くとがっかりしません。
ちょっと話はそれますが、ADFSサーバーどうしの信頼関係を結ぶというハンズオンラボを操作していて、手順通りに動作しなかったことがありました。サポートスタッフにそのことを伝えたら、サポートスタッフは5分ほど席を離れ、戻ってきたら「おまえがやってたラボ、使用中止にしといたぜ!」と一言。
親切心がアダとなってADFSサーバーのラボは出来なくなってしまいました。講師業をやっていると、手順通りに動かないって、よく受講者の方から言われますが、ハンズオンラボでは、そんなことを言うと状況はますます悪くなるので黙っているのが一番(笑)
(さらに脱線するけど、サポートスタッフは「One Second, please」って言って、戻ってきたのは5分後。米国人のOne Second=1分、a couple of minutes=10分、ぐらいに思っておけば、間違いないです)
ほんとに”temporarily unavailable”なのかい?
3.手順書は後で公開されるのか?
ハンズオンラボで参照できるPDFの手順書は、サポートスタッフの人に声をかけると「後で公開されるよ」と必ず言います。
だけど、公開されているのをあんまり見たことないんですよね。。
万が一、公開されなかったときのことを考えて、どうしても必要な手順書があったら、写真に収めておくといいかもしれません。
でも写真を撮っていたらサポートスタッフに「後で公開されるよ」と5回ぐらい言われてしまいましたけど。
4.最終日が近づくと混む
ハンズオンラボは、テクニカルセッションに次いで人気のコンテンツです。ですので、テクニカルセッションで目玉となるようなセッションが無い日、無い時間帯は、おのずとハンズオンラボに流れます。
特に最終日近くになると、目玉も少なくなるので、ハンズオンラボは超人気になり、順番待ちになってしまうことも多いです。時間は限られていますから、それだけは絶対に避けましょう。
そして、一度ハンズオンラボの席を確保したら、自分のやりたいことが終わるまでは絶対に離れないようにしましょう(笑)
Microsoft Ignite2105(だったかな?)で使われていたハンズオンラボ用のサーバー。ラボ用の仮想マシンはすべてここで動いてます。
5.サポートスタッフに過剰な期待はしないでください
去年、サポートスタッフの人と話をしたら、ボランティアでサポートをしているそうです。
そんな立ち位置の人ですから、文句はもちろん、技術的な質問をしてはいけません。
技術的な質問があったら、ハンズオンラボ終了後に、製品サービス別に用意されたブースがありますから、そこに行くとよいでしょう。
じゃあ、サポートの人は何してるの?とは聞かないでください(笑)
彼らは、きさくに「おまえ、昨日も来たよな?」とか、「Hyper-VでのCtrl+Alt+Deleteの押し方知ってるか?」とか、話しかけてくれます。
(誰ですか!「Pepperで十分」って言った人は!!)
6.ラボ環境は割とよく落ちる
何が原因かはわかりませんが、ラボ環境はこんな感じで使えなくなることが割とよくあります。このときは黙って待ちましょう。サポートスタッフの方が裏でトラブルシューティングしてくれているはずです。
7.寒い!
ハンズオンラボで利用する仮想マシンは上の写真で見たように、集中管理されています。そのため、サーバーを冷やすべく、ものすごい冷房をかけます。米国でのカンファレンス会場は寒い、という印象を持たれている方は多いと思いますが、ハンズオンラボ会場はなかでも極寒です!
長時間の極寒に耐えられるだけの服装で挑みましょう。
ハンズオンラボのマシンはSystem Centerで管理されている
色々書きましたけど、いくつかの妥協を差し引いても、ハンズオンラボは本当に役立つものばかりだと思いますし、サポートスタッフの方々も「いい人」ばかりです。
機会がありましたら、ぜひ足を運んでみてください。