皆さんこんにちは。国井です。
以前、Office 365 MDM 機能を紹介させていただき、Office 365 MDMはMicrosoft Intuneのサブセットであり、Microsoft Intuneのライセンスを利用しているとOffice 365 MDMが利用できない、という旨の話をしました。
ところが、仕様が変わったのか、私の確認が間違っていたのか、よくわかりませんが、現時点(2015年8月時点)では以前の投稿とは少し異なる点があるので、Microsoft Intuneの視点から紹介しておきます。
Microsoft Intuneはモバイルデバイスの管理を行うにあたり、[モバイルデバイス管理機関]という設定を行う必要があります。これまでは、モバイルデバイス管理機関の選択肢はMicrosoft IntuneまたはSCCMの2択だったのですが、最近、Office 365が加わりました。
そして、選択肢は一度選択したら、あとから変更できないという話はMicrosoft Intuneを活用されている人の間では有名な話でした。
モバイルデバイス管理機関としてSCCMを選択する場合、SCCMからIntuneのテナントを登録する必要があるため、SCCMをインストールしていなければ、間違って登録することはなかったのです。
ところが、Office365の場合はちょっと間違えると、ご覧のようにモバイルデバイス管理機関がOffice 365に設定され、変更できなくなってしまいます。
モバイルデバイス管理機関をOffice365に設定される場所は、私が確認した限りでは
ドメインの役割選択を行う、以下の設定がトリガーになっているようです。
Mobile Device Management for Office 365にチェックをつけ、この後の画面で提示されるDNSレコードを登録すると、モバイルデバイス管理機関がOffice 365に設定され、Intuneのモバイルデバイス管理機能は利用できなくなります。
私自身は経験がないのですが、サービスリクエスト(SR)をあげて設定解除できるという話を風のうわさで伺いました。SRをあげると多少なりとも時間がかかりますので、そもそもこのようなトラブルに巻き込まれないように注意したいですね。
2015年8月20日追記
サービスリクエストをあげていただくことにより、モバイルデバイス管理機関は変更できますよ、とご連絡をいただきました。モバイルデバイス管理機関の変更方法やモバイルデバイス管理機関そのものの説明などを日本マイクロソフトさんのブログで紹介しておりますので、合わせて参考にしてください。
http://blogs.technet.com/b/jpintune/archive/2015/08/20/microsoft-intune-mdm-for-office-365-sccm.aspx