Forefront Identity Manager 2010 RC1 登場

 
ふぁらおさんのブログでも紹介されていましたが、
気がついたら、Forefront Identity Manager 2010(FIM2010)のRC1が登場していましたね。
インストール面での変更点がいくつかありましたので、ひっそりと過去の投稿を書き換えておきました。
その他では、
・ポータル用データベースの名前がMSILMからFIMServiceに変更されたこと
・ポータル用データベースへのアクセスがポート5725からできるようになったこと
 (http://localhost:5725のようにアクセスするそうです)
・ILMの名前はすべてFIMに置き換えられていること
 (証明書管理のCLMもFIM Certificate Managementに変わっています)
・PowerShell対応になったこと
などがあります。
 
今日はこの中から、PowerShellコマンドレットを使ってみたいと思います。
利用可能なコマンドを調べてみたら、次のとおりでした。
 
 
Add-PSSnampin FIMAutomationを一度実行すると、FIMのコマンドレットが利用できるようになるのですが…
たった6個かよ!
製品リリースまでに、もっと増えていることを期待しましょう。
 
ここにあるコマンドレットは、いずれもFIMポータルの設定を移行するために利用できるもので、
テスト環境などでFIMポータルから色々と行った設定を、本番環境にに移行したいというときに使うようです。
 
実際に使ってみましょう。
Export-FIMConfigというコマンドレットが設定をエクスポートするコマンドレットで、
ポート5725に接続するように指定し、実行すれば、FIMポータルで持っている設定をエクスポートします。
そして、CovertFrom-FIMResourceコマンドレットがExport-FIMConfigコマンドレットでエクスポートした設定を
XMLファイルに変換してくれるコマンドレットになります。
 

PS C:> Add-PSSnampin FIMAutomation #FIM用コマンドレットのためのスナップイン追加

PS C:> $expData = Export-FIMConfig -uri http://localhost:5725/ResourceManagementService -policyConfig -portalConfig  #FIMポータル設定のエクスポート

PS C:> $expData | ConvertFrom-FIMResource -File c:UsersFimAdminDocumentsexpData.xml #FIMポータル設定のXML化

PS C:> $expData | Import-FIMConfig -uri http://localhost:5725/ResourceManagementService
     → これは失敗

 
 
ちなみに、これがXML化したポータル設定のファイルの中身。
FIMポータルにあらかじめ用意されている、Approvals Approve Reject Viewable Setというセットが確認できますね。
 
 
ここまではうまくいくのですが、エクスポートしたデータをインポートしようとすると失敗してしまうのです。
うーむ… またひとつ、宿題が増えた..