FIM2010のインストール (3)

 
マイクロソフト安納さんのブログにもありましたが、
先週はTech・Ed Japan 2009のスライド提出の締切日で、大慌ての1週間でした。
私が担当させていただくセッションで実際に使うデモ環境をこのブログで紹介すると
言ってはみたものの、すっかり怠っていました。
スライド提出も終わったし、これからピッチを上げていきますよ!
 
 
前回までは、FIM2010の3つのサーバーサービス
■ ILM Synchronization Service
■ ILM Service
■ ILM Portal
のインストール方法について解説しました。
今回は、FIM2010の日本語化方法を解説します。
 
FIM2010は、現時点ではインストーラを含めてすべてユーザーインターフェイスが
英語になっており、日本人である私たちにとってはちょっとばかり使いにくくなっています。
特にILM Portalサービスで提供される、SharePointベースのポータルサイトは
ID管理を自分でやろう!というサービスを提供するサイトですから、せめて日本語で
表示してくれたらな、と思うところです。
そこで、FIM2010ではFIM2010のインストーラとともに言語パックが
提供されており、これをインストールすることで、日本語をはじめ
いくつかの言語に対応できるようになります。
(ごめんなさい、日本語以外の言語は試せてないです)
言語パックは、インストーラに同梱されている
ILM2_RC_langpacks_2173.zipを解凍し、
ilm-server-language-pack.msiを実行してください。
すると、ポータルサイト http://fimsrv/identitymanagement/ にアクセスすると
 
 
のように日本語で表示されるのです。
ちなみに、言語パックをインストールしないでInternet Explorerからポータルサイトにアクセスすると
エラーが表示されてサイトを参照することができません。
言語パックを入れないで使う場合は、IEのインターネットオプションの中にある、
言語設定で、優先言語を「英語(米国) [en-US]」にしてください。
また、言語パックをインストールすると、
SQL Serverのアカウントが使用する既定の言語を「English」にしなくても動作しました。
(既定の言語が「Japanese」で動作するってことです)
 
 しかし、ID同期を行うディレクトリや同期のコマンドを実行するときに使う
Identity Manager (ILM Synchronization Serviceサービスのユーザーインターフェイス)は
相変わらず英語のままです。果たして製品版までにこのユーザーインターフェイスも日本語化されるのでしょうか?
 
↑現在のIdentity Managementコンソールはこんな感じ
 
 以前のMIISやILM2007とインターフェイスが同じなので、前から使っていた人にとっては
どうでもよいことかもしれないですが、日本人なら日本語を使いたいですよね。
(などと言いつつ、実際に日本語になると、日本語化された訳語に向かって文句を言ってみたりして、
ああ、人間の欲望って底なしなんだな~ などと思ったりします)