以前、「Windows 7の無人インストール」というページを掲載させていただきました。
そのときWindows SIMでは、応答ファイルの項目がWindows PEからoobeSystemの7つの項目がありますよ、
という話をしました。
これらの項目をカスタマイズしながら、試行錯誤しながら、無人インストールを実行してみると、
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるかと思います。
私もあれこれ試行錯誤していたら、Windows 7で生成されるインストールログが役に立つということを知りました。
恥ずかしながら、Windows 7のインストールログの存在知らなかったので、ここにメモしておきたいと思います。
昔のOSだと、インストールのログは、ひとまとめにしていましたが、
今どきのOSは、応答ファイルの項目ごとにログを分割して出力してくれるようです。
マイクロソフトのサポート技術情報を拝読していると、新規インストールの場合、
主に3つのフェーズに分かれるようです。
■Windows Vista のセットアップ ログ ファイルの場所 (Win7でも同じようです)
http://support.microsoft.com/kb/927521
そして、説明を読んでいると、Windows SIMとは次のようにマッピングできるように思います。
Windows PE 部分のセットアップ | x:$WINDOWS.~BTSourcesPanther |
Specialize 部分のセットアップ | c:WindowsPanther |
oobeSystem 部分のセットアップ | c:WindowsPantherUnattendGC |
これが正しい情報なのか、確かめようもないですが、いくつかの項目を見ている限り、
どうやら、それぞれのログはWindows PE部分、Specialize部分、oobeSystem部分をカバーしているようです。
それぞれのフォルダに作成されるログは、成功のログがseupact.log、失敗のログがsetuperr.logに出力され、
それぞれのファイルには次のようなことが記録されていました。
■ c:windowspanthersetupact.logファイルの内容 – 5行目に”Starting new install from WinPE”とあるので、
Windows PE部分のセットアップが終わった後の処理(つまりSpecialize部分のセットアップ)を始めようとしていることがわかる
■ c:windowspantherUnattendGCsetupact.logファイルの内容 – 5行目に”Launching [C:Windowssystem32oobesetup.exe]”とあるので、oobeのセットアップを始めようとしているのではないかと推測される
また、sysprepセットアップのログは
c:WINDOWSSystem32SysprepPanther に出力されるので、
インストールのトラブルシューティングには、これらの情報を活用すれば、どの部分で失敗したか
をある程度突き止められるようになると思います。