突然ですが、トラブルシューティングを行うとき、最初に行うことってなんですか?
再起動ですか?ローカルエリア接続の無効/有効ですか?それともスナップショットを適用する(笑)ですか?
私はイベントビューアを参照します。
アタリをつけて、あれこれ操作するのも良いけれど、
できれば、事前に現状の把握ぐらいはしておきたいですよね。
そして、あるトレーニングを開催していたときに、お客様のPCから出てきたイベントビューアのログはこんなものでした。
イベントID 10154
ソース Windows Remote Management
「WinRMサービスは次のSPNを作成できませんでした WSMAN/…, WSMAN/…」
WinRMサービスは明示的に実装した覚えはなくても、何かのアプリケーションをインストールすれば、
一緒に使われていたりすることもあるので、WinRMサービスの警告と言われても、WinRM自体の問題なのか、
またはWinRMを利用するアプリケーションの問題なのか、よくわかりません。
そこで、他のイベントログを見てみると、ドメインコントローラーに接続できなかったので、
グループポリシーを適用できなかったというログを見つけることができました。
IPアドレスはどうなっているのか見てみると、なんと全く割り当てられていないことがわかりました。
IPアドレスとサブネットマスク、それからDNSサーバーのアドレスを割り当てると、
今度はActive Directoryに接続し、グループポリシーも割り当てられていることが確認できました。
そして、本題に戻ろうとすると、、
もうWinRMサービスの警告は表示されなくなりました。
ここまでの状況をもとに、私が推測するにはSPNを作成するときのWSMAN/以降の名前解決が
できていなかったことが原因なのではないかと思いました。
もう、現象を再現することはできないので、
この仮説を検証することは難しいですが、 参考になれば幸いです。
また、SPNの登録にはアクセス許可が必要ですが、そのアクセス許可が正しく割り当てられていないことが
原因で同様のエラーが出ることもあるようです。
■参考情報:IT Core Blog (英語)
http://srvcore.wordpress.com/2010/01/02/domain-controllers-warning-event-id-10154/