昨日の帰り道、東京では雨が降っていたのに、私が住んでいる埼玉に戻ったら、
とんでもない大雪!東京と埼玉は気候が違うんだな、と思った瞬間でした。
さて今回は、以前の投稿「フェールオーバークラスタのイベントログ」でも登場した
マイクロソフトフェールオーバークラスタ(MSFC)についてなのですが、
以前、このような質問をいただきました。
それは、「設定したクラスタIPアドレスをどこで確認するか?」という点です。
MSFCでは、リソースグループごとに専用のIPアドレスを割り当てますが、
クラスタ自体を作成するときにも、「クラスタIPアドレス」と呼ばれる、専用のIPアドレスを割り当てます。
実際にクライアントからクラスタにアクセスするときは、
SQL Serverなどのリソースグループに対して割り当てたIPアドレスでアクセスすることがメインなので、
それほど注目されませんが、だからと言って、どうでも良いってわけにもいかないですね。。
色々と模索していたら、
MSFCでは、クラスタ作成ウィザード内でノードの検証を行い、その結果をログとして残すのですが、
このログを見ると、「IPアドレス」の欄にクラスタIPアドレスが書いてあることが確認できます。
■画面1 クラスタ作成時の検証結果に関するログはC:WindowsClusterReportsCreateCluster.mhtに記録される
確かにクラスタIPアドレスを確認できたけど、もうちょっと、マトモな方法がないかなと思っていたら
クラスターコアリソースから設定できるのですね。(ということをお客さんに教えていただきました)
■画面2 フェールオーバークラスターマネージャー画面からクラスタ名を選んだ状態からクラスターコアリソースを選択
■画面3 クラスターコアリソースのプロパティで[編集]をクリックすると、
ちなみに、MSFCはClusterコマンドでの操作や、PowerShellからFailoverClusterモジュールを
組み込んで操作する方法などありますが、私が調べた限り、クラスターコアリソースに対する
操作コマンドを持っていないようですね。。
(見つけたら、改めてご紹介します)IPアドレスの変更はnaonao71さんがコメント欄で紹介してくれています。naonao71さんに感謝。
コメント
<クラスタIPアドレス(デフォルト仮想サーバーのIPアドレス)の変更>
1.フェールオーバークラスタ管理ツールで行う。
①クラスタ名をクリック>中央ペインをスクロール>[クラスタ コア リソース] セクションを展開
②[クラスタ コア リソース]セクション内の[名前:]を展開>[IPアドレス:]を右クリック>プロパティ
③[全般]タブ>新しいクラスタIPアドレスを入力
2.clusterコマンドで行う。
①クラスタIPアドレスリソースをオフラインにする。
cluster res “クラスタ IP アドレス” /priv /offline
②新しいIPアドレスに変更する。
cluster res “クラスタ IP アドレス” /priv address=
③クラスタIPアドレスリソースをオンラインにする。
cluster res “クラスタ IP アドレス” /priv /online
④クラスタIPアドレスリソースをオフラインにしたため、オフラインになったクラスタ名リソースをオンラインにする。
cluster res “クラスタ名” /priv /online
<クラスタ名(デフォルト仮想サーバーのサーバー名)の変更>
1.フェールオーバークラスタ管理ツールで行う。
①クラスタ名を右クリック>プロパティ>[全般]タブ>新しいクラスタ名を入力
2.clusterコマンドで行う。
①クラスタ名リソースをオフラインにする。
cluster res “クラスタ名” /priv /offline
②新しいクラスタ名に変更する。
cluster res “クラスタ名” /priv name= dnsname=
③クラスタ名リソースをオンラインにする。
cluster res “クラスタ名” /priv /online
これらのコマンドで操作できますね。
naonao71さん、ご連絡&ご教授ありがとうございます!
IPアドレスの変更はいくつかのステップを踏めば可能なのですね。