サイバーセキュリティ~ハッキングと防御 ビギナー編を受講してみた

皆さんこんにちは。国井です。

マイクロソフトのEnterprise Mobility Suite (EMS) のビジネスをトレーニングという面から
サポートをさせていただくことが最近多いのですが、「EMSとはなんですか?」というシンプルに問いに対して、私はいつも「クラウドのセキュリティを強化するためのもの」と答えるようにしています。

そのため、「なぜセキュリティ対策にEMSが必要なのか?どのように効果を上げるのか?」という問いに、なんでも答えられるようにするため、セキュリティに関しても当然知識を貯えなければならないと思って情報収集を色々と行っております。

そんな折、先日「サイバーセキュリティ~ハッキングと防御 ビギナー編」を受講する機会がありました。

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別にお金をもらってレビューを書いてくれと頼まれたわけでもないのですが、
(バナー的なものを上につけてみたのですが、お金をもらっているっぽくて、かえって怪しい?)なかなか楽しいe-Learningだったので、「トレーナー視点」でレビューを書いてみようと思いました。

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自分もトレーニングのビジネスを生業としているので、e-Learningビジネスはウォッチしているのですが、成功したといえるものは少なく、ビジネスと成り立たせることは本当に難しいです。
理由は色々とあるのだろうけど、とりわけ「残念だなあ」と思わせるのが、受講管理システムとかプラットフォームに力を注ぎすぎていて、肝心のコンテンツがつまらないケース。
例えるなら、純金の額縁に国井の描いた絵が飾られているようなものです。
(注釈:国井の「えごころ」は酷く、学生の時に1日かけて書いた絵を学校の先生に見せたら、「真面目にやれ」と怒られたくらい)

その点、サイバーセキュリティ~ハッキングと防御 ビギナー編のe-Learningは飽きさせない工夫がなされていて、「コンテンツがつまらない」と感じさせないのです。
では、トレーナー視点で、その理由を探ってみたいと思います。

リラックスして話が聞ける

e-Learningでも、ライブのトレーニングでも、受講者の方々を緊張させずにリラックスさせて
(これ、専門用語で「アイスブレイク」と言います)、なおかつ集中して受講してもらうことには本当に苦労するのですが、このコースでお話をしている蔵本さんは、いとも簡単にやってのけてしまいます。
お話しする内容もさることながら、セキュリティを語る正義の味方のくせして怪しい風貌(蔵本さん、ごめんなさい!)と関西弁はズルいですよね。
このときばかりは、東京生まれの自分を悔やんだものです。。

実際に試せるコンセプト

e-Learningの欠点って、一方的に話を聞かされるので、飽きちゃうってことなんですよね。
(以前、ある会社の方が第1章から第10章までのe-Learningを作って、社内の人に受講させたら、1章ごとに10%の人が脱落するって言ってました。→これって、10章終わる頃には全員脱落ってこと??)
サイバーセキュリティ~ハッキングと防御 ビギナー編は仮想マシンを自分で用意すれば、蔵本さんが実演しているデモと同じことをできる点です。
もちろん、仮想マシンとか、Windows 7とか、誰でも簡単に用意できるものではないけど、
話を聞く→実践する、という学習ステップをきちんと踏んでいるので、「聞かされる」とか、「わかった気になる」みたいなことは無いのかなと思いました。
e-Learningって、やっぱり受講者の方が受動的な状態になっているところから、いかに能動的な状態に持っていくかが大事なんですよね。

話が短い時間に区切ってある

1つの話が1時間って言われたら受講するほうも「心してかかる」って感じになりますよね。
それだと「後で聞こう」ってなるので、スキマ時間とかでも聞けるようになっててほしいんですよ。
サイバーセキュリティ~ハッキングと防御 ビギナー編(というか、Udemyのコンテンツすべてがそうなんですが)5分ぐらいに分割してあるんですよね。ものによっては1分ちょっとなんてものもあるので、ちょこちょこ進められるのがうれしい。

でも、間が空くと話忘れちゃうから「前回までの●●」みたいなのは、あってもいいかなと思いました。
(お話しされている回もあったのですが..)

ちなみに、e-Learning業界の雄(と勝手に私が名付けている)Khan AcademyのSalman Khanさんのコンテンツも昔は10~15分程度だったんですけど、最近はもっと短くしているそうですよ。

中身の話はほとんどしなかったけど、Yahooニュースとかでも取り上げられているようなので、詳しくはそちらを見ていただくとよろしいかと。

色々雑多な話になりましたが、e-Learningとしては、とても良い出来の内容でした。
こうした内容のコンテンツがもっと注目され、ビジネスとしても成功するようになってくれると、e-Learning自体も盛り上がっていいのに、と思いました。