公開されてからだいぶ時間が経過してしまいましたが、System Center 2012 R2 Configuration Manager 評価ガイド – インベントリ収集編が公開されました。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=43694
執筆協力をさせていただいた中で、資産インテリジェンス機能に関するちょっとした気づきがあったので、(具体的に言えば、資産インテリジェンスにライセンス情報を簡単に登録する方法があることを知ったので)参考までに共有させていただきます。
■ ■ ■
SCCMの資産インテリジェンス機能に、ライセンス情報を登録する機能があります。
組織で使用するライセンス情報をあらかじめ登録しておくことにより、購入したライセンスが効率よく使われているか、また購入したライセンス数を超えてソフトウェアが使われていないか、などを確認することができます。
ライセンスを登録するときは、[資産とコンプライアンス] – [資産インテリジェンス]から[ソフトウェアライセンスのインポート]を使用します。
実行すると、インポートウィザードが登場し、ライセンス情報を登録します。
このときライセンス情報として、マイクロソフトのボリュームライセンスをお使いであれば、
ボリュームライセンスのファイルをそのまま登録できますが、サードパーティ(マイクロソフト以外)の製品だったりすると、自身でライセンス情報ファイルを作成しなければなりません。
ライセンス情報ファイル自体は、CSV形式のファイルを作成するのですが、これを効率よく行いたいというためのツールが提供されており、私自身、大変重宝しました(Many Thanks!)。
■Asset Intelligence 3rd. party software utility
http://blog.coretech.dk/kea/asset-intelligence-3rd-party-software-utility/
ダウンロードしたツールを解凍し、CT-AILW.exeを実行すると、このような画面が表示されます。
サイトデータベースサーバー名とSCCMデータベースの名前(通常はCM_サイトコード)を入力して、
Connect toを押します。
すると、登録済みのソフトウェアのライセンス情報が表示されます。
表示された内容に直接書きこんで、編集または新規作成できますし、
[Show Discovered]をクリックして、ハードウェアインベントリで収集したソフトウェア情報を一覧表示させることもできるので、その一覧から作成することもできます。(よく、やってしまいがちなミスとして、Productの名前を間違える、っていうのがあるのですが、それもインベントリから作成すればミスを防げますね)
ライセンス情報を記入できたら、Commitタブからサイトサーバー名、サイトコードを入力し、Connect to SCCMをクリックします。
これで登録完了です。
では、ライセンスの使用状況を見てみましょう。
レポートの[ライセンス15A-標準ライセンス調整レポート]を実行すると、
このように結果が確認できます。
CT-AILWツールは、ライセンス情報の新規登録だけでなく、編集・削除も自在にできるのが便利ですね。