Exchange Serverを持っている方がOffice365のExchange Onlineを利用するメリットは
Exchange管理コンソールからExchange Onlineを利用できる点にあります。
ここでは備忘録として、Exchange管理コンソールにExchange Onlineを登録したときのUIと
Exchange ServerのUIを比較し、できる操作の違いについて、概要を記しておきます。
■Exchange管理コンソールへのExchange Onlineの登録
Exchange管理コンソールから[Exchangeフォレストの追加]をクリックしてOffice365テナントを登録します。
Exchangeフォレストの名前(何でもよい)とリモートPowerShellインスタンスを実行するサーバーのFQDN欄に
Exchange Onlineを選択して、OKをクリックします。すると、Office365管理者アカウントを入力することになります。
認証に成功すると、Exchange Onlineの管理項目が登録されます。
[Office365]部分がExchange Onlineの管理項目なのですが、
さすがにExchange Serverと比べて項目が少ないことが確認できると思います。
(※そもそも[サーバーの構成]がExchange Onlineにはないですね)
■[組織の構成]-[メールボックス]部分
メールボックスデータベース関連の項目は一切なく、アイテム保持ポリシー関連の
設定項目だけが設定できるようになっています。(メールボックスアーカイブの設定するときにアイテム保持ポリシーの
設定を使うことが多いと思います)
■[組織の構成]-[クライアントアクセス]部分
一緒です。特筆すべきことは何もありません。
■[組織の構成]-[ハブトランスポート]部分
エッジサブスクリプションや送信コネクタなど、Exchange Onlineでは不要な項目が除外されています。
[トランスポートルール]はOWAから設定できますが、Exchange管理コンソールが使えるのは結構便利だったりします。
ちなみに[承認済みドメイン]はExchange ServerとExchange Onlineの連携を行うときに必須の設定項目です。
■[受信者の構成]-[メールボックス]部分
この画面はExchange ServerもExchange Onlineも同じなので、
Exchange Onlineの画面だけ載せておきますが、
何と言っても、Exchange管理コンソールからメールボックスの作成と管理ができるのは便利ですね。
こちらはメールボックスのプロパティを開いた画面
Exchange Serverのメールボックスと全く同じ項目が用意されていますが、
ユーザーログオン名などの一部設定はグレーアウトして設定不可になっています。
■[ツールボックス]画面
こちらはほとんどなくなっています。Exchange Onlineで利用できるのは、
アクセス許可設定(RBACユーザーエディター)ぐらいでしょうか。