SCVMMのジョブ(3)

人生長くやってれば、誰にだって忘れたい過去のひとつやふたつぐらいあると思います。
人間の記憶を消すことは簡単ではないけれど、SCVMMのジョブの場合には方法があるようです。

■SCVMM How to: Remove failed jobs from SCVMM console
http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/scvmm-how-to-remove-failed-jobs-from-scvmm-console.aspx

ジョブの状態が「失敗」と記録されるレコードを参照しながら、インシデント管理をしている場合、
インシデント対応が完了したなら、ジョブの一覧から「失敗」の状態のレコードは非表示にしたい、
というときに使えそうです。

SCVMM管理者コンソールで参照できるジョブの一覧がこちらなら、

job3-2

SQL Server Management Studioから参照できるジョブの一覧がこちら。

job3-1

ちなみに、この一覧は以下のSQL文で表示しています。

Select TaskState,IsVisible,StartDateTime,CmdletName From tbl_TR_TaskTrail Where IsVisible=1

 

SQLデータベースに登録されているジョブ一覧のうち、IsVisible=1のレコードがSCVMM管理者コンソールに
ログとして表示されるという仕組みになっているようですね。また、StartDateTimeが管理者コンソールでは
開始時刻として表示されているのですが、よく見るとデータベースにはGMTでの表示で、
管理者コンソールにはGMT+9時間で表示されていることもわかりますね。

では、上から2番目の「失敗」のレコードを非表示にしてみます。
前述のWebサイトで紹介されていた方法では、失敗(Failed)のレコードをすべて非表示にしてしまうので、
開始時刻(StartDateTime)をキーにするのがよいかなと思います。
(もっと良い方法があれば、コメントいただけるとありがたいです)

管理者コンソールで表示されている失敗のログは、開始時刻が2010/08/20 12:03:28となっているので、
レコード一覧を見る限り、StartDateTimeが2010-08-20 03:03:28 913となっているレコードが該当する
(+9時間であることに注意)のかな、と推測できます。
そこで、次のSQL文を実行し、該当するレコードをIsVisible=0にします。

update tbl_TR_TaskTrail set IsVisible=0 where StartDateTime = ‘2010-08-20 03:03:28.913’

 

これでSCVMM管理者コンソールに失敗のログが表示されなくなります。
だけど、もうちょっと簡単な方法があったらな、と思います。